夏音

夏だと叫ぶ

その代わりに大きな声で歌う

大勢に紛れて跳ねる

朝から晩まではしゃぐ

日焼けする

笑い合う

何万回と聴いてきた音楽を

また何万回と聴きながら生きていくだろう

その狭間にたった数回

あるかないかの光景たち

身体が思い出すかのように音で震えて

一瞬で終わる光景が胸に伝う

汗と一緒に溶けていく私

叫んでも叫んでも

一秒も持たずに消えていく声

ただ耳鳴りと日焼けだけが

名残惜しさの証明として私にしばし留まる

夏が過ぎていくのだ

命が過ぎていくのだ

その喜びと悲しみを含んだ声で

何度だって口ずさむ

夏の音色

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。もう待ち遠しい、次の夏。サマソニ、最高でした。あはは。