新夏

朝起き上がり

シャワーを浴びて火照った身体

涼む間に本を手に取り

知らぬ誰かの旅行記を読む

涼し気な服を着て出かける

道すがらでカフェラテを買う

電車を待つ間に身体を伝う水の感覚

冷房の効いた車両に乗り込み座り

半ズボンから出た足の夏らしさ

柔らかく焼けた素肌に思わず触れる

この色合いに含まれているのだろう夏の日々

あなたの肌にも

含まれているのだろう夏の記憶

車窓から見えた大きな空が青く笑う

入道雲が列をなして向かう先で

生まれくる新しい夏

私もその列に加わらんとするかのように

汗をかく

青空の中へと今日もゆく

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。季節を心身共に楽しむのだ、もっと。