夕焼けの声
静けさに差す光
ひとり電車に乗る平和
降りる駅
乗り込む人々
すれ違ったのは心
気付かずに忘れていく偶然
奇跡と呼ぶには努力が必要
さもなくば殆どが無に帰す毎日
肌の色
瞳の彩度
心の機微
感性の柔らかさ
差異が故に
ひとりを好む
佇む強さ
溶ける町並み
似通った言葉につまずく
入口を間違えたなら
一生結ぶことの叶わない掌
交わすことの成らない台詞
なんと難しい世界だろう
なんて綺麗な夕暮れだろう
抱えた優しさが
生きづらさを育んでいくのなら
優しさの居場所は果たして一体
何処にあるというのだろう
自らで旅し見つける
つくるしかないのだろうかと
既によく知った問いの答えを
反芻している
青がにじみ
黒の少し混ざり始めた夕焼け色を
混ぜ込みながら
反芻している
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。そんな事を考えながら家路につき、弾くギター。口ずさむ名もなき、詩。