風のような友

海の向こう
友が住む街

十を数えた年月の先
私が住んだ街

海の向こうだからだろうと思っていたが
どうやらそれだけではないのだと知る
遠く思える街
近くとも思える街

伸縮自在な心なのだと思い出す

訪れた友を眺めて
或いは住み過ごした私を思い起こして
心は自在なのだと思い出す

テイク・イット・イージー
気楽に行こうぜ

そんな信条が滲んだ友の
或いは私の歩みは軽く
緩やかな風のようだ

東京の夜道
景色に馴染むことを優しく拒むように
軽やかに歩く友と私

よい風が通り過ぎてゆく

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。心地よい風のような人に、憧れているのかもしれません。