アウフヘーベン

こうしてやはり望んでいるのは
平穏です

しかしながら望んでいるのは
恐らくどうして
高揚です

海のようにと
思うのです

ゆらゆらと揺れ
ざわざわと勢いを持ち
ふかふかと月夜に照らされ佇むように

すべてを強かに
すべてを確かに
持ち合わせて揺らめいていく

空のようにと
思うのです

きらきらと降り
晴れ晴れと晴れ
のろのろと過ごすように

すべてを放ち
すべてを眺め
共に今日も生きていく

そうしてやはり
望んでいるのは中庸です

二律背反のように思えることごとを
矛盾を抱えた万物を
受け入れ導く心持ち

得難いものだと知りながら
望む自由に身を委ね
どうしたものかと
今日も今日とて悩みながら
希望をこうして
書き記しているわけです

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。ずっと覚えている言葉の一つです。