エメラルドシティにまたね

朝、ピアノを弾く。
犬を愛でる。

緑を眺めて、
深呼吸をする。

ただそれだけのこと。
ただそれだけのことを、
毎日できたらと願う。

自分を確かめることを、
なるべく他者に委ねず、
独りの朝に頼れたならと思う。

エメラルド色に輝く町を、
車たちが走り抜ける。

遠くなっていく景色たちに、
またねと告げながら眺める窓。

全身全霊が言う、
行ってきます。

変化の前、
ほんの一瞬射し込んだ光みたいな、
普遍の抱擁。

出会いと別れも然ることながら、
笑みで溢れる再会を何度だって重ね、
生きていきたい。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。シアトルから発つ日の朝。何度やっても、きっと毎回、とても美しい光景だなと、思うだろう緑の町。愛する人々との抱擁。