Richness

繊細な感性きめ細やかな肌のように触れられたなら滑らかな心地 豊かな感性七色を含んで火照る頬のように飛び込めたなら清らかな心地 撫でるように泳ぐように愛せたならばきっとその時そよぐ風 世界の美しさ忘れた頃にすれ違う夢通り過 […]

朝顔

朝六時白い空が混じったまま寝ぼけ眼で真面目な話 朝八時起きた鳥たちが鳴くベランダ覗いた途端に空想が如く消え 眠る間もなく咳き込む若人一言も口にせずとも生きてゆく 誰と語らずとも前へまた性懲りもせず未来へ独り起きた今日も確 […]

ゆく

段々と整っていく部屋を見て私はここに暫く居たのだと分かってゆく 暮れていく空を見て海辺の街に居たのだと思い出してゆく 過ぎ去っていく年月と誰に背中を押されたでもない人生とそれでも何故か夢見ることを未だ忘れぬ心と共に歳老い […]

詩の人

詩集を鞄に忍ばせ歩くパラパラとめくる時々誰も気になど留めないままにただ言葉と共にそこに居る 発見も驚きもページの隙間に詰まってなど無く全てはずっと自分自身の胸の内にて発火する 言葉はそうだなつまるところいつも背中を押すだ […]

自然体

ただ美しい時間を過ごし ただ誰に伝えるでもなく喜び浸り微笑む 混じり気のないただその時間と過ごした自分の心地だけが残っている様子 ただ静かな水面に揺られ空を眺めているかのような 自然の一部として光も透過し風に揺れる木々と […]

遠くへ

ああ世界どうしてだいって尋ねたところで答えてなどくれないから心の中に留めておくよ空の中にため息と共に放つよ 耳を塞ぐように聴く音楽異国の歌声が癒す言葉を持たない心の水面 淀んだ雲に沿って歩いて社会など全て忘れてただ青い方 […]

独奏

イ長調のピアノを弾きながら口ずさむ歌 誰に聴いてほしいわけでもなくただ私のために私が奏でる 原動力など特に無いよモチベーションも皆無です ただ私のために届いてほしくて響いてほしくて弾いています作っています 私のような誰か […]