僕らは声を大にして歌う
僕らは声を大にして歌う
僕らがここにいるわけを
僕らがここにいたわけを
夜の街
昼の公園
どこかで歌い続ける人に合わせて
僕らも歌う
それだけが
唯一のことなのだと
知り得て歌う
それだけが
長い間しずかに
心の奥底で暮らしていた望みだったのだと
歌い知る
夜道で歌う
夜空に歌う
いつかこの道を歩きながら歌った音符が
いつかこの場所で座りながら口ずさんだ音が
確かに背中を押すことがあり
確かに心を包むことがある
また一つ
言葉になることを拒んだ美しい夜
思い出したら
口ずさみたくなる夜を
歌う
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。”I play music with my old friends”という言葉が最後に音に乗って優しく届いて、あぁもう十年近く、幾度となく会い、聴いてきた音楽と、少しずつ歳を一緒に重ねて仲良くなっていくなんてことがあるのだということを、知った。