降り立ったのは
もう何年も前の話
この場所を歩き蘇る
記憶や光景は私の頭の中にだけ
瞳の奥でだけ
今この景色と重なり共鳴して響く
足早に歩いていくのは
時間に追いかけられているからで
無限にあるならきっとずっと
切なさや寂しさの類の味わいとは
私は無縁で楽しむのでしょう
あっと誰かが水を零す
あははと何処かで互いに笑う
その束の間に私はあなたは街をゆく
すれ違うのはこの一生では一度だけ
そんな人々とでも遠くから
視線を合わせて合図を交わす
言葉を交わしたのなら
あぁもうそれは奇跡でしょう
望むなら
ちゃんと掴んで離すなよ
そう告げるみたいに
道の先に輝く水面
待つ景色
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。たった一日、懐かしのサンフランシスコへ訪れました。
日々で無くしたものはどうやら、
旅先に流れ着くことが多いようです。