波打ち際
寄せては返す
などと言うのは傲慢だろう
僕らがただ其処に佇んでいるだけなのだから
日が昇り
日差しが降り注ぐ
などと言うのは傲慢だろう
向こうからしたら
僕らがただ此処に居るだけなのだから
いずれの側も中心にはなく
一つの系に居合わせただけ
お互い様ですよとだけ
誰か遥かな中庸から
優しく皆に届けてくれれば
それで済むのに
誰かがあなたを羨むのなら
それは自らからの距離が故
あなたが私を
私があなたを羨むのなら
それもきっとただの確かな相対性
波打ち際にて
寄せては返す波を眺めて
日差しに目を眩ませる私と同様
他愛もなく自らを愛し
小さく脆く生き抜こうとする
確かな存在であるということ
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。波打ち際で、書きました。