寝起き

雨音を久しぶりに聴きながら眠る。窓を少し開けたまま。心地よく眠る。暫しの間すべてを忘れて逃げ込むように眠る。目覚めたら少しは世界が生きやすくなっていることを望みながら眠る。

陽の光を浴びながら起きる。開いたままの窓が街の喧騒を歌うのを聴きながら起きる。ノートを見返すように今日のことを思い出し起きる。寝ぼけたまま寝癖に水をやるべく起きる。

生きたと生きるの接合部分としての寝起きの記憶。記録。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。誰しもにある、各々の、寝起き。