私的詩的な描写

忘れてしまったことが多い
それは忘れたふりしてどこかに仕舞ってあるだけ
それは思い出せないふりして閉ざしているだけ
扉の開け方が分からないだけ
引き出しの鍵が見つからないだけ

何かはわからないけれど見つけたくて
探すように読む昔の自分の愛読書

昔は遥か遠くの国の山奥にでもいるのだろうなと
そう思っていた書き手の人々
名前を打ち込みエンター押して
あぁあそこに行けば会えるのかとか
あぁ今はそんなところでそんなことをやっているんですねとか
過ぎた年月が文字たちを人に近づける

深呼吸するみたいに
書く

息継ぎをしながら
考える

その繰り返しで
やがて僕も文字になるのだと悟る

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。心境のスケッチとしての言葉たち。文字たち。