風が知ってる

私は旅して
あなたに会います

あなたは旅して
私に会います

旅が重なり
やがて互いに
あるいは共に何処かへゆきます
その繰り返しで
度々信じ過ぎたり
間違えたりしながらも
幾度となく出会い合います

今日もそうで
今日までもそうだったようにと
願う間もなく向かいます

改めて
確かなものなど未来には何もなく
故に今ここで交わす言葉
合う視線
触れる肌
旅先の全ての実感だけが
命を証明しています

鼓動が故に
生きています

もしも今ここが不確かならば
両手を広げて目を瞑り
風が私を証明する
その束の間を作ります

揺れゆく風が故に
生きていること
生きていくことを思い出すのです

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。あっという間に、ここまで来たなぁとか思っています最近よく。