Ars longa, vita brevis.
芸術は長く、人生は短し
あなたの音楽をレコードで初めて聴いた日のこと。
こんなにも音楽が、景色を優しく変えうるのだと感動したことを思い出します。
そして最後になるかもしれないと聴き入ったコンサートのこと。
画面越しに眺めるライブパフォーマンスに、どうしたって物足りなさを感じていた自分が嘘のように、感極まり、確かに何か、目には見えぬとても大切なものを受け取った気になったあの美しいひと時は、今も確かに目を閉じれば私を優しく包んでくれます。
もちろん誰しもに終わりは来るのだとわかってはいるけれど、果たして私はあなたのように誰かのひと時を優しく包めるような芸術を生み出せるだろうか。
今一度深く、深く感謝と敬意を込めて、
この問いと向き合い、
あなたが人生を終えた世界で、
あなたのつくった芸術と共に、
つくっていきたいと思っています。
この言葉たちがあなたへ届かずとも、未来の私が決して忘れることのないように、書き残しておこうと思いました。
弱く小さな存在たる私の、
持てる全ての感謝を込めて。
本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。