余韻

何処にも行かない他の誰にもその全ては伝わらない 朝の会話昼間の立ち話夕焼けを見届けたこんばんは夜に紛れてする話 線路を挟んで交わす視線西と東で打ち合う言葉 テキストだけでは抱き合う心地には到底敵わない触れ合う心地には遠く […]

誰が為

みんな違うわけだから私に言えることなど何もないあなたにだってそうでしょう 人を思えば思うほど言葉を失うように思えます なるべく本当のことを見つめていたいと思います それはとても難しいことだと続ければ続けた程に絶望します […]

困難

人に会う何かを話す笑う考える問う答える繰り返し 私はいつの間にやら多くの私と重なって得体の知れない公を見つめて度々似たような今日を送ります 同じ顔してどうやら違う今日を通り過ぎて行きます 道すがら美しいだけでは駄目だと誰 […]

Beauties

見落とすことも気付かぬことも多いです 教えてくれたら伝えてくれたら嬉しいです 人の気持ちは今もまだ分からぬまま分からないまま優しくあろうとしています美しくいようと思っています 空が綺麗だと木々が瑞々しいなと立ち止まる心地 […]

近付く

歩いて電車に乗って歩いて電車に乗って 忙しなく生きて何か見つけて気付けばお腹も空いてきて 水を飲んでまた歩いて考えて話して出会って笑って 少し汗をかいてまた考えてご飯を食べて電車に乗って帰っていく こうして書いて確かに生 […]

夜の絵

戸惑う独り風が吹くとき忘れる孤独 緩やかな嘘隠すでもなくただ鞄に詰めて旅する人々 意味を探せば自ずと見つかる名もなき人生 せめて黒い服を着て人知れずゆく何処かで会えたら 笑い合えたら朝まで共にと願って眠る古民家の床 人目 […]

雨雲

雨宿り誰かにとっての私にとっての雨宿り 先を急ぐあなたも居ればもう少しここで一緒に居たいと思うそんな私も居たりします いつかその内雨が上がって水溜り気にせず駆け出す頃には私も行けるだろうかと空に問います 深呼吸して空の一 […]

春間

起きて何を考えるでもなく気の抜けた格好と気の抜けた表情を用意して家を出る 目的地をなんとなく決めてだけどもそこへはゆっくりゆっくりと辿り着くなんなら辿り着かなかったとしてもよしとする そういう日の方がよっぽど豊かで色んな […]

としても

散歩するみたいに生きていって大満足でしたと言えたならいいな きっとどんなに色んなことをこれでもかってくらいに詰め込んでも最後にはまたあぁあんな新しいこと思いついちゃったんだけどなぁとかあの海辺にも行きたかったなぁとかあの […]