蓋を開けてみれば、全試合しっかり見てしまっていましたワールド・ベースボール・クラシック。
なんとなく、書くまいと思っていたものの、やはり書いておくべきかと思い直したところです。
いやぁ、やっぱり野球は面白い。スポーツでいうと恐らく僕は野球と卓球の試合はもう何万回と見て楽しんでいて、それでもやっぱり面白いと思えるから、スポーツはすごいなぁと思います。
今回はなんといっても、村上宗隆選手が僕にとってのMVPでした。決勝戦はもちろん面白かったけど、やっぱり準決勝に本当に感動せずにはいられなかった。
ずっと、毎回のようにチャンスで打順が巡ってきて、観ている人みーんな揃って「打て!」と期待を込めて注目して、だけども打てない。もう本当に、打てない。惜しいとかでもなくて、バットにも全然当たらない。
そういう打席が続いて続いて、きっと多くの人が「もうそろそろ交代させた方がいいんじゃない?」と思ってた。そう思っている間にも、やっぱりチャンスでバッターボックスに向かう村上選手。チャンスが何度も何度も、眼の前にやってくる。やってくるけど掴めない。掴めない。
その日々を経ての準決勝、9回裏、一点ビハインド。それまでの数々の試合と比べても大ピンチ。そして最後のチャンス。バッターボックスへ向かう村上選手。
あぁ尽く、チャンスが巡ってくる人なのだなと思ったし、それは多分これまでずっと、一個一個小さなものから大きなものまで、チャンスを掴んできたからこその、大舞台でも幾度となくこの人にチャンスという名の試練は与えられてきたんだろうなと、僕は見ていて思っちゃいました。
そして9回裏のバッターボックスに立った村上選手は、もう初球から、なんだかもうね、違いました。「あ、打つぞ」って、思った人も多かったんじゃないかな。
チャンスを我武者羅に掴みに行っている人というよりは、チャンスを真正面から受け入れた人。そういう風に僕には見えました。
そうかぁ、チャンスを受け入れて、掴む力があるのなら自然と掴めるものだよねって、ことなのかもしれないなぁと、その数分後、嬉しそうに飛び跳ねる村上選手を見ていて思ったもんです。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。決勝戦があった日に、やっぱり準決勝が最高でしたという話を書いてしまいました。失敬。だけど、最高だったんですもん。致し方なし。いやぁ村上宗隆選手、最高でした。掴みたいチャンスがきたら、いつも通りやったら掴めるように、なっていることが大事なんですよねって教わった心地です。