美しいものの話

自分が「美しい」と思える物事を作るのは、とても苦労するものだと思う。

ただ一方で、自分に素直に作り得たものは、時として自分を救うものでもあるのだと思う。

例えば僕が今日どんなに落ち込んでいたとしても、僕が作った美しいものは、僕の喜怒哀楽などお構いなしに、勝手気ままにいつも通り、変わらぬ美しさでそこにあったりする。

もちろん万物は次第に劣化し、朽ち果て、そしてまた新しいものが生まれ、、というサイクルを繰り返していくけれど、それでもおそらく、自分がただただ美しいと思えるものを作ったならば、きっと少なくとも一度や二度は、その美しさそのものに救われることがあるんじゃないかと思えてならない。

裏を返せば、自らを救いたくて、支えたくて、作るのだという心が、作り手には少なからずあるのかもしれない。

例えば僕は、間違いなくそうです。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。自分の作った美しいもの、誰かの作った美しいもの。こちらの心持ちなどお構いなしに、問答無用に救う力を宿した美。