向かう

走り去っていく今気付いたら昨日 立ち止まっていた今あっという間に数ヶ月前 向かう先より訪れた過去にこそ確からしさを見出す私 未来にこそ宿るあなたの居場所を探す 導かれた先で語る言葉選んだ靴で纏った服で笑う声 今から先に一 […]

人の詩

難しい話ではあるが人である あなたも私も人である 故に異なり故に異なるということを忘れがちな人である 私が悲しむ間にあなたは喜んでいる 私が知らぬ間にあなたも思っている人である 伝わるはずもない伝わってほしいことを抱えな […]

至る所がどこであれ照らされ混じる午後の光隠れて溶け込む夜空の深み愛される私でいたいという本性 路上を走り去っていった子猫が遠くで振り返り見つめる私を含んだ黒い夜更け すれ違った人々が少し経って立ち止まり思い出すどこかで見 […]

青い詩

声よ確かにあなたへ届け 声よ確かに僕から伝え 確かなことだけ言ってるようなら僕は要らないあなたに合わせる顔もない 誰しもが辿れる論理なら別に僕の出番はないあなたを連れてく喜びなんてない どうせ歩んでいくのなら叫ぶように願 […]

一夜で

余裕をつくるというよりは余裕があって初めて生まれる喜ばしいことが多いのです そう緩く優しく歌うみたいに揺れる水面の湯船です 明日のことをぼんやりと思い浮かべて浸っています 一度で変わる物事よりも何度も何度も繰り返し積み重 […]

冷夜

沈んだ心と裏腹に明るい言葉が走る口先指先 本当は何も喋りたくないから流し込むロックンロール 雨音のおかげで他に何も要らないいつもの道 冷たい空気で考え事を減らしてしまえばただ少しずつ眠くなっていく布団の上 夜の深さが確か […]

20230206

もうすぐ朝日が巡ってくるよという間際まで黙々とパソコンに向かっていた。 産みの苦しみ、みたいなものを味わう度に、もう二度とこんなことは嫌だと思う。にも関わらず気付けばまた、新しい何かを産もうと、新しい苦しみへと自分から向 […]

20230205

「描き続けて生きていきます」 僕の目を見てそう言った人を思い出す。そんな、自身にとっての単純明快な答えを持つ人が一体どれほどいるのだろうと考えてしまう。 やりたいことをやるだけなのだと言い聞かせたところで、結局その中には […]

凹凸

ずっと曇り空にしか思えない日 ずっと心の凹みの底が見えない日 ずっとなんてことも無いのだろうけれどこの暗がりの中ずっと居たいわけでも無いから向かう 心の調子身体の具合全部受け止め抱える自分 大切にしていきたいこと大切にし […]

詩を書くそれで詩人かと言えばそうではないのではないかと思う 珈琲を淹れるそれでバリスタかと言えばそうではないのではないかと思う 料理をするそれで料理人かと言えばそうではないのではないかと思う 絵を描くそれで画家かと言えば […]