移ろい

一日中家に居れば
止まったみたいな時間から
眺める空の移ろいが綺麗

思わず窓を開けて
冷たい空気が溶かす永遠

夕焼け小焼けを追いかけて
辿り着いた黒い空なら
切なさなら悲しさならば
受け入れてしまえよ
朝日が照らすまでの束の間

音もなく消えていった
橙色たちへ

挨拶もなく何処かへ行ってしまった
友人たちへ届かずとも贈る
さよならとまたねを含んだ
清々しい顔と振る手

昨日と明日
いつかと何処か
その狭間で自分だけが残ってる
心地が乗ったままの掌
握りしめて眠る

宛もなく呟く
おやすみ

自分の声が聴こえて
生きていると知る
今日も生きたのだと知る

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。窓からの陽の光で一日を感じるという贅沢もあるのです。