曇り空
雨雲が過ぎていった待ち合わせ
あなたは独り
掌で握り締める自分
歩いてきた
その自信で狂うこともあり
その事実を忘れてしまうこともあり
通り過ぎていった雨雲も
突然現れるはずもなく
過去があり未来があるからこその
今しがた世界に降り注いでいったのです
祈って翌日
奇跡がただ起きたとして
それだけで変わっていくような
変わってしまうような人生は
望んでいません
生まれてやがて
流れ着いた今なのだと誇れるような
遠く遠くから
辿り着いた今なのだと語れるような
そうしてようやく明日光射す
そんな生を願っています
出会い笑い合った人
垣間見た光景
独り歩いた夜更け
降り注いだ雨粒たち
握り締めて汗ばんだ掌
その全てに純粋なる合掌を
祈るように信じるように
できる明日を願っています
そんな今日を望んでいます
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。生きていくうちに自ずと上手くなっていくことが誰しもにあるとして、その果てに一体どんな傑作を作りたいのか。そんな問いを尋ねて更けてく夜の喜び。