新しい風と

東京湾へ向かって
乗り込んだ車

窓を開けたら
暖色の月がこちらへ
夜の挨拶をする週末の空

信号の色が綺麗に響く十字路を右
優しく走る一本道

より黒い方へと
向かっていく

より深い方へと
向かっていく

生まれた頃から
とても遠くへ向かっていった

今朝目覚めた頃から
とても遠くへあっという間になっていた

月明かりと街灯が
ぼやけて滲む夜更けの水面

笑い声が揺らす
始まりの月日の灯火

頼りに旅して
何度でも出会う喜び

新しい風が吹く季節
夜の話

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。今年もよろしくおねがいしますと、笑顔で言える喜び。