話を聞く話

話をちゃんと聞いている
するとよいことが時折ある

話をちゃんと聞いている
するととてもよいことが時たまある

話を色々聞いている
すると夜更けに
なるほどお!と叫びたくなることが
よく訪れる

話を聞きに電車を乗り継ぎ
何処かへ訪れることもある

だからといって
とてもよいことがあるとは限らない

けれどもやはり
ちゃんとずっと聞いていると
ちゃんとよいことがあるように思う

これはどうやら
疑いようのないことなのだと
これまでのことを思い出してもそう思うから
確かなことなのだと思う

話を聞くというのは
自分は全く話さないということではない

話を聞くというのは
自分は聞いてさえいればいいということではない

話して下さる人と同じか
ときにはそれ以上に疲れてしまうほどに
考えるということだ

これがなかなか難しい
けれども僕らは人の話を聞いた後
帰り道でその人の言ってたことよりも
その時間で聞いたことから考えたことを
明日の自分へと持って帰っていくのだ

聞いただけでは
殆ど右から左へ抜けていくのが僕らなのだ

考えたことが一番
どこへも行かず残っているのだ

そう思えてならない

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。誰かがこう言ってたんだっていうのも、そりゃあ覚えているのもあるけれど、それはその時それを聞いて、こう思ったんだよねがセットで、覚えているんだよなぁ。僕の場合はですよ。そしてこれ、読書でも同じことが言えるんだと思っています。読んだだけじゃあ、読んだ順に僕ら忘れてってるもの。