言葉を失っていった
それでいいと思ってた
だって言葉は野暮じゃないか
だって言葉は僕ら無しでは
有り得もしないものじゃないか
つまり僕らに必要なだけであって
実は世界そのものには
言葉は不要なものなんじゃないか
言葉なんぞじゃ捉えきれやしない
多くのものが今もなお目の前を
身体中を取り巻いて今日をなしている
影響を及ぼし合って
事象を紡いている
その当然に胡座をかいて
言葉を隅に追いやったのが
僕らだった
言葉では
捉えきれないもの
見えないものがあるように
言葉でなければ
捉えられないもの
わからなくなってしまうものもある
静かに確かに
そのことをわかった上で
言葉にならずにいるものたちを
なるべく丁寧に
殆どを無くすことのないように
言葉にしようと試みること
言葉として捉えられた物事を
その過程で救われなかった多くのことへ
なるべく思いを馳せて見つめること
その困難を苦難を
分かりながらも挑むこと
言葉に踊らされるなんて話ではなくて
言葉と共にステップ踏む話
美しさへと向かっていく話
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。何かから逃げているだけだってときの後ろ姿は、なぜあんなにも分かりやすいんだろうか。