星巡る僕ら

眠そうな顔してるよと
言われてこする瞼の温もり

新しく買った服を着て
難しいことなど何も考えずに
街をぶらり

カフェで新作の飲み物を
いいねいいねと思って軽く
これくださいとふわり

楽しげな声を重ねて
温かいマグカップに口を当てる
あちちと言ったり
美味しいなと思ったり

緩やかに過ぎていく日差し
代わりに訪れる闇夜の安らぎ
気付かぬうちに
もう半周もする頃の星
眺めて綺麗だねって
そりゃあね
僕ら一緒にわざわざ反対側から
辿り着いたんだから今夜

幸せと眠る権利は
誰しもにあるもんなんだと
どんな夜にだってあるもんなんだと
思っているよ

そして寝ぼけ眼とまた明日
おはよって出会えたら
きっと本当はそれだけで
嬉しくなったっていいはずなんだ

だって僕らまた
一緒にこの星の反対側から
ぐるりと半周してきたんだから
この悲しいほど無限に広がる世界でさ

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。他愛無いなんて本当はなくて、すべてに愛があるのだとしたら。星が巡る度に僕らきっと幸せを重ねてくしかないじゃないか。そう思えやしないかな。