カフェのカウンターに座り、お喋りしていると、見覚えのある顔が入ってきて驚く。もう何年も会っていない友人だった。
突然の再会に僕らは言葉を失うものだと誰かが言っているのを聞いたことがあるけれど、言葉を失うのではなくて、この驚きと喜びに見合う言葉を僕らはまだ発明できていないだけ、知らないだけなのだという方がよっぽどしっくり来るなと感じる。
偶然の再会には往々にして互いに時間がないもので、それでも、僕はカフェを後にしなければならない時間を少し忘れたふりをして何年かぶりに聞くその声色と楽しく笑った。
再会って、そうだった。
こうして何を話すかでもなく、
ただ笑い合えて喜び合える、
ただ素晴らしいものだった。
この先々で、
例えば疲れ果てた僕はどうしたら、
それでも人と出会う、
再会する素晴らしさを忘れずにいれるだろうか。
そんな難題、どうしたらいいんだろうと思った矢先に思い出す、さっきまで聞こえていた暖かい声の色。
難しい顔しているうちは、
きっとどんな答えも不正解で、
優しい顔していれたなら、
どんなに疲れていたってきっと、
どんな答えも正解なのだろうなと思う。
そんなことを、再会から教わった気に勝手になって、向かう季節の曲がり角。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。どんな時も再会は、やっぱり笑顔が最初がいいね。