二〇二二冬の眠気

寝ぼけたまま
返事を書こうと握りしめたスマホ
気付いたら枕の下で震え始めて
鳴るアラーム

ふざけたつもりも
悪気もなくて
有耶無耶にしてしまった夜の話

どうしようもないなと思いながら
目をほとんど瞑ったまま
裸になって浴びるシャワー

眠気が洗い流されて
それでも何を言ってたかとか
何を思っていたのかだとか
分からないまま塗る化粧水

起きぬけに汲む麦茶
冷たくて朝日みたいに身体に差し込む
今日の自分が始まっていく

そういえば
落ちていった夢の中
何か大事なことを語った人がいたような
いなかったようないたような
曖昧な心地で靴を履く

歩いていく

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。久々に、どこにも残らなくて良いよも思いながら書けた気がする一篇です。