夕暮れの散文詩

近所のお店でカップケーキを食べる
これを作った人はきっと
どんなに甘いものを食べても太らない人か
そんなことどうだってよくてただ
美味しいものが大好きな人なんだろうなとか
思いながら食べた

砂糖の欠片が爪に少し入ってしまって
あぁまた今朝
爪を切り忘れたんだとか

そういえば今日をなぜだか水曜日だと
思っていた寝起きの自分を思い出した

寒く
穏やかな日差しが差し込み
昨日観た音楽をまた聴きたくなる

積もっていった物事が
緩やかに心地よく流れていってくれる
そんなひと時を探している

自尊心を粉々にすべき時と
大切に磨いてあげるべき時と
そのどちらも無ければ
たちまち滞ってしまう自分の世界

波の満ち干きを眺めるように
カップケーキの甘さを確かめるように
終わりへ向かっていく演奏に聴き入るように
自然と終わり始まるような自分らしさ

何処へゆけば
見つかるんだろう

何曜日になれば
見つかるんだろう

爪を切ったら
見つかりやすくなったりは
掴みやすくなったりは
しないかな

しないか

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。年が暮れていく、という感覚を確かに覚える近頃の夕暮れ。