静かな詩

落ちていく夕日
過ぎていく車の音
遠くで聴こえる会話の音程

なるべく今日も
ただ吹く風みたいな
暮れていった光みたいな
揺らめく軽い僕でありたい

少し強い風が吹いたら
飛んでいってしまうような

少し強く波が揺れたら
流れていってしまうような

確かな自分でありたい

強い音が聞こえたら
思わず耳を塞いで目を瞑るような

真っ暗になったり
強すぎる光に照らされたなら
思わず掌で顔を覆ってうずくまるような

確かな自分でありたい

優しい会話の中でこそ
朗らかに緩やかに笑えるような

優しい沈黙の中でこそ
自然体で欠伸でもして笑えるような

確かな自分でありたい

情熱も信念も
強い言葉で語り
他人に影響を与えることなく
自分に言い聞かせる必要もなく
ただ強かに心の中に
自然と灯り続けるものとして
大切に守り続けていきたい

優しく響く
あなたの声で語られる話を聞きながら
緩やかに心を潤し
明日も昇るだろう光を
待ちながら眠る

控えめに窓の外を過ぎていく車の音を
人々の会話の音色を
聴きながら眠る

確かな自分でありたい

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。静かで繊細な自分という自然を、どう保ち育てていったらいいのか、そんなことを考えています。