かけら

作りかけの詩
書きかけの小説
思いついただけの仕掛け

誰しもにある
希望が踊った走り書き
夢とか期待の覚え書き

そのいくつかを思い出して
もしくは今日も新たに生み出して
そのきらめきに胸躍る僕

実を結ばねば意味はないとか
形にしなけりゃ価値はないとか
そんなこと言う人もいるけれど
僕からすれば全ては実は
たった一つ
あなたへ届くためだけだったり
たった一回
舞台に立つためだけの
いくつもの走り書き
いくつかの覚え書き
なのではないかと思うのです

ただ一つが生まれるために
必要だった書いては消して
大切だった作っては壊してが
確かにあるのだと思うのです

その様を
試行錯誤といい

その姿を
勇敢だと称えたいなと思うのです


本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。目には見えない、積み重ねられてきた物事に、ちゃんと思いを馳せ、敬うことのできる人に、なりたい。