途中下車して

帰り道で途中下車
予定調和から抜け出すみたいに駅を出る

本当は
誰に急かされているわけでもないのがこの寿命
自分の気分で心持ちで
ときにのんびり
ときにせかせか
予定なんて二の次で
その時々の風と心地の赴くままに
生きていけたら万々歳なこの人生

美味しい水から生まれた魚とお酒
元気な大将が佇むカウンター
初めてきた場所
きっと次また来るのは少し先
それでも時間を気にして席を立つのは
戻っていきたい場所もあるからで
会いたい人がいるからで
聞きたい声があるからなのだという幸せ

疲れたね
お疲れ様です
そう言い合って
眠りに落ちていくんです

いつだって
風来坊の心持ちで
大事なものだけ忘れずに
大事なことだけ覚えておいて
最後には大事な人へと
向かっていけたらいいんです

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。福井からの帰り道、金沢で途中下車して堪能して、それでも結局帰っていくのは、そういうことだったんだろうなと思った次第。