一つの話

過ぎていく今日
いつもと違う景色の中でも
聴きたくて聴く音楽

眺める街並み
乗り込んだ列車が飛び込んでいく空
街が町へと変わっていく
言葉の川を流れていく

同じ顔したはずの太陽が
朝日から夕日へと
夕焼けへと言葉を変えて落ちていく
それを眺める贅沢を思い出す

誰に急かされるでもなく自分も確かに
歳を重ねて背を伸ばし
子供から大人へと旅してきたみたいに
色んな言葉を流れてきた私たち

そうかそうだ
そうだった
言葉たちも元を辿れば一つだった

空も町も音楽も
本当は一つのもの
たった一つのことだったんだと思い出す

それをなんだと呼ぶこともなく
ただ眺めていた頃の心へ
思いを馳せる

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。景色にも関係性にも何にしても、言葉などついてなかった頃みたいに、もっと素直に生きていけるとするのなら。