自分という水面

全く上手くなど生きてはきておらず
布団に包まり熱にうなされ
ようやく取捨選択とか
好き嫌いとか
そういう類の我儘みたいな自分らしさを
少し受け入れる

少しの間
独りぼっちで居るだけで
ああこんなにも
世界は御都合主義がはびこる
恐ろしい場所だったのだと思えてくる

できることが増えることは
とてもいいことだという大人たち

みんなして実はさせたいことを
できるようになって欲しいだけだったりもして
あっという間に人の役に立って立っては
殆ど人生無くなっちゃってったりもして
恐ろしいなやっぱり社会ってって思う

適度な距離感で
いやもはや少しばかり遠い所で
旅していけんもんかねぇとしばし思う

そう例えばこの布団の中みたいな
冬の炬燵の中みたいな

春に舞う花吹雪たちの中みたいな
海辺に浮かぶ孤島の上みたいな

紅葉で埋め尽くされた森の中みたいな
そんな場所で
落ち着いて暮らしていけんもんかねぇと
しばし思う

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。社会という大きな流れを気にするよりもまず、自分の流れをどう美しく、透き通ったままに保つか。