ノンドットノスタルジア

寒くなってきたので、
お気に入りのロンTを着た。
嬉しいなって思って歩く曇り空。

真っ黒な服装の澄ました美人とすれ違う。
格好いいけれどもしかし、
格好いいのは服装なのかもしれぬと思う。

それにしたってなんだって、
何処かで借りてきたようなスタイルじゃ嫌だから、みんなして自分を探すインターネット。

不思議なものでさ足元見たら、
似たような靴達履いた人の中にも煌めき。
情報量はどっちの方が多いんだっけかこっちとあっちの今現在。

ファイルの重さを未だに気にして持ち歩いてるデジタルデバイス。自由を求めてあっという間に不自由へと向かっていった僕ら人類。

まぁいいかって一息ついて、
のんびり歩く遊歩道。
動画にしたら何メガバイトの数十秒。

街頭が綺麗に光り始める夕暮れ時。
空気に漂うノスタルジーは、
未だドットに含まれることなく消えてく。

景色に限らず一人ひとりの情緒も未だ、
保存されることなく風に吹かれて街をゆく。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。接続せずに過ごす世界の面白さたち。