景色の中へ、透明な板に言葉を印字して額装して持っていって、撮った写真。
色んな風景の中で眺める言葉は、一体どんな感じなんだろうかと思いつつも、撮った写真たちを眺めているともう一つ、違うことというか、違う感覚に襲われるようになってきた今日この頃。
言葉が、景色に溶けていく。
言葉が、世界に戻っていく。
そんな感じ。
世界はそもそも言葉では生まれてなくて、それを僕らは識別判別、理解、伝達するために言葉で切り分け生きている。
その言葉が、世界に溶け戻っていくというか、言葉なのだから意味や定義があるはずなのに、それがどうでもよくなっていくというか、切り分けるために区別するために作られた言葉が、世界の境界線としての言葉が、ボヤケていくというか。
言葉が曖昧になり、景色に溶け出し、世界へと戻っていく様が映されているのがこの写真たちのような気がして、ずっと見てられるなぁと思うんです。
「あなたはどう思う?」って尋ねられているような気もして、永遠に会話していられるような気が、するんです。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。景色に言葉を溶かしていったら見つけた、新しい美しさ。