声色

声が言葉を運ぶのではなく
言葉が声を運んでくれて
あなたの声が届いて和み
ときにざわめき揺らいで
癒やされ満ちて
はっきり分かる心の居場所

風が街路樹の葉を揺らし鳴る
優しい音に守られて
ゆっくり一緒に歩くみたいに

海岸線に腰を下ろして
波音に混ぜて語らうことを言い訳に
隣にずっと居るみたいに

僕の世界に響くのは
唯一無二のあなたの声

普遍的で効率的な
言葉というものの持つ
誰もが分かる定義でも意味でもなくて
空気を震わし届き伝わる声の色彩

声色が
世界を今日も彩ってゆく

街路樹が海岸線が
眺めた街が
声色で描かれてゆく

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。好きな声って、多分誰しもにあるんですよね。