久々に走って、汗だくになった夜道。時折頭を過ぎるいつかの誰か。もしくは何か。忘れたはずの顔色と声色、空色と音色、気温と体温。気分と感覚。
こうやって年老いていくんだなと思う。こうやって年老いてきたんだなと、思う。僕もあなたもあの人も。この感情の、感覚の先々で、目を見て語らうんだな未だ見ぬ僕らって、大真面目に思う。
俺は俺だから、別に君が誰がどう思おうが、いつだって俺は俺さと思えたなら、きっとずっと何があったって幸せものなんだよなって語らった友と互いに、けどそんな俺様には僕らなれやしないから、痛いし辛いし切ない思いを沢山するしかないんだよなって、するしかなかったんだよなって笑い合った夜を思い出す。
今日街でばったり会って言葉を交わした人との時間を思い出して、優しい笑顔くらいは忘れずに年老いていけたらいいなと、大真面目に思う。
こんなこと書いたってすぐ忘れちゃう僕だけど、その人の笑顔や友との会話、いつかの誰か何かのことはきっと忘れず、ずっと僕の何処かにあって、これからも時折思い出しては喜んだり嬉しくなったり悲しくなったり切なくなったりするんだろうな。それが人生の醍醐味なんだろうなって今なら少し思える今宵の僕です。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。結局全部連れて歩いて、全部を込めて抱き締めるしかないんだよね。