イラストを趣味で描く人がいて、お喋りしながらパッと一瞬で素晴らしい絵を隣で描いてくれて、それを見て僕は純度百パーセントの感動を覚えた。
こんな風に描けるようになるのに、一体どのくらいの日々が必要だったのか。才能、なんて言葉にまとめてしまえばなんとも味気無いものに思えてしまって言葉に詰まる。
同時に、僕一人で見ていることがとても贅沢で、とても勿体無いことをしている気がしてくる。
かといって公の場に晒してみても、それが絵にとって、その人にとって必ずしも良いこととは限らないというのを僕は少し知っている。
詩もそうだ。心から「いいね」と言ってくれる人達がちゃんと居ないまま、評価の目に晒されるのは本当に辛いことだ。
評価に晒されるには、その前に圧倒的な愛情が必要なのだと思う。
だからきっと、才能なんて言葉に収まることのない物事たちには、心からの感動や優しさが注がれて初めて、自分の周りだけに収まることなく世界へ飛び出していく一歩が生まれて、そのまま進んでいけるのだろうなぁ。
そんなことを、描いてくれた絵を帰り道に思い出しながら思ったのでした。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。最初の一歩のために立ち止まってる人の近くに、居れる幸せ。