僕たちの今日 – 自由丁三周年記念エッセイ

今日、今、ここに至るために費やした日々なのだと、どんな時も、どんな時があったとしても思っていたい。そう思えるような出会いを求めて、これからも進んでいきたい。そう思えるような自分でありたい。

例えばいつか持ってた夢や希望が、月日を経て薄れてしまったり、輝きを失ってしまっていたとしても、全てはいつだって、また今日、今、ここから始められるのだという真実を忘れずに進んでいきたい。そう伝えられるような自分でいたい。

日々を費やし積み重ね、気づけば至るのだろう美しい景色があるとして、それはきっともう今ここにだって、そしてきっと今までにだってあったのだろうと思える心を大切にしたい。未来のために今を犠牲になどしない、未来とは今まさにここで生まれ続ける奇跡なのだと、信じて疑う暇なんてない純真無垢な僕でありたい。

人は忘れていく生き物だから、覚えているフリして美化して綺麗に語ってしまう生き物だから、過ぎ去った月日についての僕にとって唯一の確からしさは、やっぱりどうして、あなたなのだと恥ずかしげもなく思える自分で常にありたい。それまでの日々を経たから出会った、僕とあなたなのだと大真面目にわかっていたい。ここまで互いに生きてきたから集まれた僕らなのだと、笑い合っていたい。

ここまで、大変なことも沢山あったね。
辛いこともきっと、沢山あったでしょう。
本当に、お疲れ様。

そう思い合って出会う今日がいい。いつまでだって、そんな優しい日々を積み重ねて、またきっと何度だって新しいあなたと出会う今がいい。

積み重ねていく日々の果てに掴めるものがあるのなら、振り返り、眺めることができるなら、僕はそんな今日たちがいい。僕たちがいい。

自由丁三周年。各々に三年間を巡り巡ってのこうして今、読んで下さり本当にありがとうございます。あなたが過ごした、今ここに至るまでの三年間に、誠に勝手ながら心からの敬意を評して言わせてください。本当に、ありがとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

二〇二二年八月十一日
自由丁オーナー 小山将平

こちらのエッセイは、自由丁三周年を記念して製作したポストカードセットに収録予定です。合わせてぜひご覧頂けたら幸いです。