風が強くて、せっかく整えて出た髪もすぐにあまり意味がなくなる。
気温が高くて汗ばんで、せっかく塗った色んなものもきっとすぐ流れ落ちてしまうのだろうと少し切なくなって歩く。
みんなきっとそうなんだよなと思って街を見渡すと、なんだかちょっと可愛げの増す人混みだ。
暑さが僕らをいつもより少し滑稽にする。それはとても素晴らしいことだと思う。
夏のおかげで、いつもより少し頭が回らなくなって、少しだけお茶目になって、だから始まることもあり、だから深まることもある。
青空のおかげで、いつもより少し開放的になって、だからこそ言える言葉も、行ける何処かもきっとある。
嫌なことばっかじゃないのだよねと、思える夏の僕らの話。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。夏だね。