世界を変えたいだとか

霧雨の中
傘を刺さずに歩いて濡れて
心地いいもんだなとか思う私だから
余裕があるわけでもなく
車のライトに照らされ光る雨粒たちの
思わぬ量に驚き悲しむ

傘を指した君は
私を何度か眺めては
青に変わる信号を待つ

一つの傘を二人でさして歩くから
分かることもあり
伝わるものもあり
続いていく心の内が確かにある

受け止めてばかりでは
生きていくのは辛すぎるから
どうやら何か誰かが必要で
社会とはどうしてこうも
毒があるのだろうかと
人知れず涙を流す人が消えない

歴史よ
どうしてなんだ
社会よ世界よ
どうしてなんだい

問うたところで答えてやくれないから
私にはあなたと過ごす時間が必要で
他愛なく笑い合うことが
どうしても必要なのだと
思えてならない

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。世界を変えたいと誰かが言うが、変えていかなきゃそもそもやってられない世界なら、そんなこと、言うまでもないじゃないかと思えてならない。