澄んだ世界

大雨が振りそうだなと
歩きながら空を眺めてそう思う

あっという間に暗くなり
青空が消え
湿気で重くなった気配が身体に纏わりつく

それから逃げるように駅に入り
電車に乗り街を出る

天気など知らない
美しすぎる箱に向かい
珈琲をすすり自分に浸る

隣りに座った声と声から
遠ざかるように聴くロック
また少し世間が遠のく

帰り道
濡れた歩道を歩きながら
雲の消えた夜空を吸い込む

実は静かなはずの世界を
思い出す

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。ごちゃごちゃさせてんのは、大抵いつも自分だろう。