他愛無い今宵のラーメン

近所に、それはもう美味しいラーメン屋がある。

家からそこへ向かおうものなら、醤油ラーメンにするか、味噌ラーメンにする、つけ麺にするか、しっかり悩んで決めねばならぬ。

ある意味苦行だ。

今日の自分にベストマッチな味を決めるために相当な空想を要し、赤信号で立ち止まろうものなら青になったことに気づかず暫くその場で空を見つめて立ち尽くすこともしばしばだ。

ある意味、とても幸せなことである。
この人生が終わるまでに、あと何度このラーメン屋に来れるだろうか。そんなことを結構真面目に時折考える。

長く地元を離れる前には必ず食べる僕にとっての故郷の味。ソウルフード。

そんなことを考えながら、
カウンター席で出来上がるラーメンを待つ僕です。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。今宵は味噌ラーメンにしました。