乗り込んだ新幹線の窓から眺める、きっとこの一生では訪れることのない土地、きっと出会うことのないだろう人々。
綺麗だなぁなんて思っている間に、遥か遠くへ行ってしまう車窓の向こうの景色たち、出会いたち。
手繰り寄せた、もしくは赴いた景色の数だけ、僕らは物知りになった気になるけれど、その気分とは裏腹に、世界は常に知らないこと、出会うことのない景色に人にこれからも溢れ返り続けるだろう。
そんな事実の切なさと、到底潰えることのない世界の未知への興味関心を、過ぎ行く数多の景色に思う夕べ。
本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。ふとあのとき、立ち止まらなければ出会わなかった景色もあり、ふとあのとき、言葉を交わさなければ知り得なかった人生もある。その当たり前の奇跡に、ちゃんと嬉しくなれる心と共に今日も明日も在れたなら。