空っぽへの憧れ

あっさりとした
さらっとした
するりと何処かへ消えていく
空気のような言葉たち

意味ばかりに重きが置かれて
意義が問われて
疲れてしまった心に今日に
優しく吹く風みたいな
言葉たち

無意味なことこそ
有意義なのだと
胸を張って言えたらよかった
いつかの僕ら

ただ空っぽの時間を
透明で光が差し込むひと時を
何かで満たすことなく
ただぼんやりと
眺めていれたらどんなにいいか

空を見上げて
天井を見つめて
ただ落ちていく眠りの中へ

そんな時間に
憧れている

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。公園で、街中のベンチで、いつかの夜の海岸線で、寝転がって幸せそうにしている人がいたら、ひょっとすると、もしかすると、僕かもしれません。あなたかもしれません。