メロン色の服の人

考え事をしながら
ただぼんやりと眺めていたら
見つめ合った瞳の奥

鮮やかな緑色に
思わず止まる思考の秒針

今日から明日へ
春から夏へ
移ろう闇夜のほんの一時

きっと他の誰も
止まった秒のことなど気付くことなく
今日も終わると
明日が来るぞと
思い思いに過ごしている今

見つめ合った二人だけが
止まった時の豊かさを
果てしない刹那を
目の当たりにする

偶然や奇跡という名の
愛や恋という名の魔法の類が
止めたのだろう時の話

よく知っている
もしくは忘れていただけの
実在する魔法の話

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。何度だって魔法をかけて時間を止めて、その二度と来ない一瞬の美しさを見つめられたら。