僕はよく音楽を聴きながら歩く方ではあるけれど、街の音を聴きながら歩くのも悪くないなと時折思い、イヤフォンを外して歩くこともある。
近所の人と人との話し声や、歩く人の足音、車が静かに通り過ぎる音、木々のざわめき、遠くで子供たちのはしゃぐ声。鳥の鳴き声、犬と犬との会話まで。静かな街なら耳を澄ますまでもなく聴こえてくるだろう優しい音の数々。音色の数々。
音を楽しむと書いて音楽なのだから、きっと楽しむ心があればどんな音も「音楽なのだ」と思っていいんじゃなかろうか。
そんなことを空に向かって思えるような、静かな街並み。そう言われて思い出す、僕にとっての景色たち。あなたにとっての記憶たち。
音楽は何処にでもあるんだよって、いつか見た映画の主人公が言っていたのを思い出した、街の音。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。あなたの声も、友達同士の会話たちも、きっとつくっている、奏でているだろう音の話。