辿り着いた夜に

雨の中見た景色たち

雲たちが塗りつぶして
白のグラデーションで満ちた空

幻想的なまでに霧がかった山々を背に
深く深く空を吸い込もうとし見つめた海

導いてくれた人の声
その先で出会い交わした言葉のすべて
今はもう僕の心の中にだけ
共に過ごした人とだけ
分けて残った記憶たち

横になって目を瞑り
自分と交わした問いと答え

向き合うのは後でいい
今はただ
すべてを抱いて眠ればいい

旅をしたなら
おのずと変わってゆくのが人なのだから

そうやって
きっと僕らは人は
変わり交わり
ここまで歩んできたのだろうから

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。海沿いを歩いたのち、湯船に浸かり空を海を眺めて至った夜に残った自分。そこでようやく生まれる言葉があり、その心でようやく溢れる素直な気持ちが、ある。