出掛ける詩と私

あの日
スーツケースに詰めたもの
なんだったっけな

今日
リュックに詰めて
バックに詰めて
持って行きたかったもの
本当は紙の束でも
重たいパソコンでも
折り重なった予定たちでもなくて
なんだったっけね

とりあえず道すがら
見かけたコーヒースタンドで
柄にもなくエスプレッソでも頼んで
道でも眺めてみようかね

軽くなった心のつもりで
凝り固まった身体のまんまで
自由の歌を誰にも聴こえない声で
自分に聞かせるくらいの大きさで
口遊さみながら生きてみようか

晴れ間も曇り空も
雨雲も雷鳴さえも
合わせてステップ踏める私であれたら

好きなものだけ詰め込んで
旅にでも
今日にでも
出かけてみようか

そんな私であれたなら

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。鮮やかな黄色をまとった人を見かけて、あぁそうだよなぁなんて思ったりして、季節が僕の何かを優しく確かに起こそうとしている昼下りの光の中。何処かへと向け、背中を押してくれている今日。