体調を崩す度に、最近なんとなく「あぁあの時かな」と、少し疲れているなと感じていたのに早く帰ってゆっくり眠らなかった日のことを思い出す。
きっとあの日に身体が悲鳴を上げたのだろうと、いつもよりボヤケた頭の中で僕と僕とが語り合う。
お湯が沸く音がして、ヤカンを手に取り珈琲を淹れ始める。身体を少しでも軽くしたくて氷をグラスに入れ、冷えた牛乳を注ぐ。
グラミー賞の受賞ニュースを眺めながら、世界が認めた曲たちを流し聴く。冷えた珈琲が身体の中へと、染み込んでいく。書きかけだった言葉たちの続きを思い付く。あの人は元気だろうかとふと思う。
雨は止み、静かな夜が朝へと向かい支度をしているような空を窓から眺める。僕もこれから向かうのだということを思い出す。
湯船に浸かり歯を磨き、パジャマを着て布団に入り、向かうのだ。海のように優しい音色を静かな部屋に漂わせて、向かってゆくのだ。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。どんな今日も、明日へと向かっているのだ。どんな僕も、あなたも、明日へと向かっているのだ。