光を当てた白い文字たちが、
それは綺麗に輝いた。
「あぁ、僕はやはり白が好きなのだな」と心の内の誰かが言った。
今日からのために費やした時間たちが、明日のために準備された心が、昨日までに別れ告げて今この時の僕の頭を埋め尽くす。
願った今日がいつの間にやら正義感と義務感に覆われて、走り去っていく。
いつものカフェへふと思い立ち赴いて、少し疲れた顔したいつもの人の声を聞く。
束の間。
言葉に乗った声色が、
僕に今日という日を思い出させる。
今ここに生きているあなたと私。
それ以上でもそれ以下でもない、命。
あぁそうか、
疲れたのは生きてきたから。
それでも「疲れましたね」って笑い合うのは、気持ちのいい今日を明日を望むから。
そりゃそうかって笑いながら、冷たい珈琲を飲み干して、席を立つ。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。昨日も降り立った駅のホーム。今日も出会い語らった人。明日に望む美しいすべて。陽の光を反射し光る白が伝える今この瞬間。生きている。生きている。
今日から、「旅する僕らの天体観測」というZINEが発売開始され、同名を冠した展示、言葉と出会う展「旅する僕らの天体観測」が始まりました。
思うに僕は、生きています。そりゃあもう、生きています。この言葉にならない僕のすべてが、僕と共に生きている愛すべき人々のすべてが、このZINEを展示を通じてあなたに届いてくれたらいいなと、あぁ大真面目に思っています。
騙されたと思って買ってみて、来てみて、という言葉ではこのZINEに展示に失礼だなと思える程には時間も思考も費やしました。
だからただ、
僕はただのんびりと、
あいも変わらず大きな空でも眺めながら、
あなたと出会ってようやく生まれる世界に思いを馳せつつ、僕にとっての薔薇色の人生なんかも考えながら、星を探して待ってます。
あはは。